

| 従業員数 | 4,398名(2006年12月31日現在) |
|---|---|
| 事業内容 | 飲料の製造販売 |
| サイトURL | サントリー株式会社(現サントリーホールディングス株式会社) |

- 酒類・食品事業をコアに、健康食品や生花など、幅広いビジネスを展開するサントリー株式会社(現サントリーホールディングス株式会社)では2000年、情報システム事業部内にJavaアーキテクチャによる開発手法の標準化チームを設置し、メインフレームによって運用されていた基幹システムのオープン化に着手しました。これは、小売をはじめとした商品流通24時間対応など、製造業としてビジネスを展開する同社をとりまく環境の変化に対応するためでした。サントリーでは、「システムの業務部品(コンポーネント)化とフレームワークの活用でスピーディーな開発を可能にし、変化に強いシステムをつくる」「メインフレームからオープン系のプラットフォームへ移行することでコストダウンを図る」という2大方針を打ち出しました。そしてすべての業務レイヤーにおいてオンラインシステムによるリアルタイム処理を実現することを目標にダウンサイジングを行っていました。
しかしながら2003年、順調に進んでいた業務アプリケーションの刷新に一つの課題が浮かび上がります。業務フローの中には外部システムとの連携部分など、バッチでしか処理できないデータ、オンライン化がそのまま効率化に結びつきにくいというものが存在することが分かってきたのです。Javaを標準技術とし、業務システムのオンライン化を中心に進めてきた同社にとって、Javaによるバッチ処理システムの構築が最優先課題となりました。 
- Javaバッチ処理手法の標準化
パフォーマンス・リソース面での課題解決 - すでに幾つかのプロジェクトではJavaによるバッチ処理システムが構築されつつあったが、それぞれのプロジェクトで独自の実装方法を行っていたり、パフォーマンス・リソース面での問題が顕在化しました。2005年3月、それら諸々の問題を解決すべくJavaバッチ処理の標準フレームワークを開発するプロジェクトが立ち上がったのです。
フレームワークに求められた主な機能的な要件は - ・J2EEのスキルをもったプログラマの開発効率の向上と実装方法の標準化
・処理パフォーマンスの向上
・分散処理機能 - の3つでした。
- そして、もちろん既存のJavaコンポーネント資産が再利用できることも前提条件でした。
それらの前提条件を満たすために完成したフレームワークSUNBATCHは、J2EEアプリケーションサーバ上で稼動するフレームワークとして完成しました。それによりオンラインアプリケーション同様J2EEサーバの各種機能を利用でき、さらに分散処理を可能にしました。また処理パフォーマンスを向上させるために、フレームワークには多重度が設定可能な並列処理機構が備えられました。 
- 2005年6月に完成したSUNBATCHフレームワークは、・勘定・物流・営業・生産系などの各システムで利用され、Javaバッチ処理方式の標準化を果たしました。またパフォーマンス面でも並列処理機能を利用することにより要求水準を満たしています。ベンチマークテストでは、ビールや洋酒の酒税計算を行う処理にSUNBATCHを適用した結果、最低要件の30分30万件を大きく上回る30分100万件の処理が可能になりました。また処理量の増加に対しては、新しいサーバを追加しSUNBATCHの分散処理機能を利用することで、将来的なリソース不足への対応が可能となっています。また同社の既存コンポーネント資産の再利用も促進され、開発効率の向上にも寄与する結果となりました。
